企業の成長に必要なことはなんでしょうか。
新たな分野への開拓や優秀な人材の雇用など様々な対策が考えられます。
その中でも特に重要とされるのが優秀な管理職の存在です。上司や部下に慕われながらも部下をしっかりと管理・率いていく必要があります。また、上司とのコミュニケーションも上手に行わなければならなく、一見するととても面倒な立ち位置だと感じてしまいます。
しかし、管理職が組織全体のバランスを整え、業務を効率的に行っていくことが企業の成長に大きく関わってきます。
今回は、優秀な管理職育成のために実施されるマネジメント研修について紹介していきます。
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マネジメントとは
マネジメントは英単語であり、management=管理・経営・操縦といった意味を持ちます。ここでのマネジメントは組織の管理や運営を指します。
マネジメントの目的は、事前に決めた目標に沿って組織を運営してくことです。目標の設定を行い、目標に沿った組織の構築と運営を行い、成果の評価とフィードバックをします。
一見単純かつ簡単そうに思えますが、組織の規模が大きくなるにつれ、適切な範囲の設定とそれぞれの範囲に適任のマネージャーを配置することも必要になってきます。常に組織全体を見据え、管理・運営を行っていくことがマネジメントに求められるものになります。
マネジメント力の高い人は、マルチタスクでの仕事が出来、物事の観察で本質を見抜くことが出来、人を上手に動かしていくことが出来ます。
複数の物事を誰に任せ、どのようにしていくかを的確に判断することが出来ると業務の効率化に繋がります。
【マネジメントに必要なスキル】
マネジメントには、実現可能な目標の設定とスケジュールの管理が一番重要になります。実現出来ない目標設定やスケジュール調整は、部下の信用を失い、上司にもさじを投げられてしまいます。的確な目標設定で信頼してついてきてくれるようになります。
また、部下の能力に合わせて、サポートやフィードバックを行い、指導していくことでチームの力の底上げ、プロジェクト業務の効率化に繋げていくことが出来ます。
状況の把握と対応も大切で、どんな状況でも柔軟に対応できることが最高のパフォーマンスを実現します。そのためには、論理的な思考と状況把握のための洞察力を鍛える必要があります。
マネジメントは上記の能力を総合的に活用していくことになります。
そのためには常に知識と技術力の向上を考えていかなければならないでしょう。
エンジニアにマネジメントが必要な理由
マネジメントは組織の構築・運営が役割だと説明しましたが、エンジニアにおけるマネジメントはとても重要になります。マネジメントを行う人材をマネージャーといいますが、技術支援・プロダクトの運用・開発コントロール等役割はとても幅広いため、エンジニアスキルの他にマネジメントスキルやコミュニケーション能力といったことが求められます。
エンジニアにマネジメントを必要とする理由は、いくつか挙げられますが、企業ではプレイングマネージャー(エンジニアリングが出来、マネジメントもできる人材)が求められています。
・システム開発のパフォーマンス向上
マネージャーは、QCD(Quality:品質Cost:コストDelivery:納期)の管理を必要とし、これを行うにはエンジニアリングの理解と技術力が欠かせません。双方の能力を持っていることで、新規開発や技術支援も可能になるのでシステム開発のパフォーマンス向上に繋がります。
・スキルの幅と成長
マネージャーとして業務を行うということは、組織(チーム)全体を常に把握し、進行に遅れがある人のサポートを行うなど、様々なことが出来る必要があります。幅広い知識とスキルを身に着け、成長が期待できます。
・組織の意思決定の早さ
エンジニアとしての経験とスキルがあれば、現場の声(課題や問題点)をマネジメントに最大限生かすことが可能です。また、経営陣からの指示に対して、素早く現場にフィードバックすることが出来、結果組織全体の意思決定の早さが上がります。
・コストの削減
プレイングマネージャーが求められている理由は、コスト面が大きいです。少ない人員で業務に取り組むことで人件費を最小に抑えます。
また、管理職は組織運営の上で、必要ですが、売り上げに直結しない役職であったため、エンジニアとしての技術を持つマネージャーは常に求められています。
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マネジメント力をつける研修ランキング
ここまで紹介してきたマネジメントですが、自然と身に付くものではありません。多くの企業がマネジメント力を身に着けた管理職育成のための研修を行っています。
研修には、新しく管理職になる人に向けた「新任管理職研修」と既に管理職である人に向けた「既存管理職研修」があり、目的や内容が異なります。
また、マネジメント研修のスタイルにも種類があります。
【公開型研修】
親しみやすい呼び方だと「社外研修」、「セミナー」などでしょう。
研修を行う企業が、対象者・研修内容・場所・時間を指定し、社員を参加させるスタイルで、社外の同一の役職を持つ人材との交流の場になり、新たな視点や価値観を得ることができます。
【集合型研修】
公開型研修とは逆に社内にて行う研修です。社内の同様の役職や目的をもつ人材を集めて、研修を行います。基本的には、社内で研修内容の選定・作成を行いますが、外部からの講師派遣を利用する場合もあります。
準備に時間と手間がかかりますが、会社の特徴に合った研修を行うことが可能です。
【個別研修】
コロナ禍の現在では、特に導入されているスタイルです。eラーニングなどを利用しての個別研修なので、場所や時間を選ばず、実施することができ、不明点などは繰り返し学ぶことが出来るメリットがあります。研修内容は、マネジメント研修会社が用意した教材・動画を使用するのが一般的です。
稀に、自作の研修資料を用意する企業もあります。
「自分は管理職でマネジメント力を見つけたいが、どの研修に参加したいいのかわからない」といった人に、参考として「2020年度下半期のITマネジメントスキル/ビジネススキル編の総受講者数ランキング」で人気を見てみましょう。
-3位 運用設計の基礎
運用設計の基礎コースでは、システムライフサイクルにおける「運用」の概要と運用設計手法を学習できます。具体的な運用設計書(インシデント管理設計書・バックアップ/リスト管理設計書)を利用した演習によって、運用設計時・運用移行時に注意するべきポイント、代表的な運用プロセスの設計ポイントなどを学べます。受講料は、約10万円で講習日数は2日になります。
Zoomによる遠隔ライブの受講のため、自宅でも受講可能です。
この講習を受けることで以下の3項目を習得出来ます。
・運用設計を行う上でおさえるべきポイントの説明が可能。
・開発から運用への引き渡し時に注意すべき項目の説明が可能。
・代表的なプロセスであるインシデント管理プロセスの運用設計のポイント 説明が可能。
初めて運用設計を行う方や学習意欲のある方に、運用設計の基本的な考え方を講義します。
-2位 ケースで学ぶプロジェクトマネジメント 問題解決力強化コース
BPR(企業におけるプロセスの見直し・改善)プロジェクトをベースに、プロジェクトスタート時と4つのフェーズにおいて頻繁に起きる問題を疑似体験する中でプロジェクトマネージャーとしての行動力、問題解決力を高めます。受講料は、約10万円で、講習日数は2日です。
ケースを元にプロジェクトリーダーになった時に何を行うか、想定以下の機能の実現しかできないことが分かった時など起こりうるトラブルに対して、どのように解決していくかを個人ワークとグループワークを活用して検討します。受講者によって違う考え方を知り、講師からのコメントと合わせて学習することで柔軟な考え方や対応を吸収しましょう。
本講義を受講すると、プロジェクトマネジメントを行う上での問題と対応、中規模の新規プロジェクトのPMになるための基礎を知ることが出来ます。
-1位 プロジェクトマネジメント-入門編-
事例を取り上げて「プロジェクト型業務」における企画・計画・実施・評価の各段階でのポイントを理解することで、今後のプロジェクト型業務の遂行に役立てることが出来ます。
受講料は約3万円と安価で、講習日数も1日で終わり、Zoomでの遠隔ライブも行っている比較的受講しやすい、人気のコースになります。
初めてプロジェクトに参加しようという方だけではなく、現在の業務をさらに効率的に行いたい方も受講をおすすめします。
初めての方には難しい内容ですが、講師が実例を交えて説明してくれるので、理解しやすい内容で進行していきます。
プロジェクトの流れをおさえ、コントロールの方法を学びましょう。
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まとめ
以上、マネジメントについてとマネジメント研修のおすすめを紹介しました。マネジメントは企業成長に欠かすことのできない大事な要素であり、優秀なマネージャーがいることは、プロジェクトを安定的に行い、成果を確実に出せることの肝となります。現場の状況を理解し、改善案を上司に提案するなど経営陣と現場の架け橋として存在する大変重要な役割です。
能力のある管理職を目指すために、能力向上の機会は積極的に利用していきたいです。マネジメント関連の書物を読むのもおすすめです。
本を読む行為もマネジメントに活かせる大事な技術です。また、同じ管理職の人に話を聞くのも、新鮮な情報が手に入り、とても有意義なものになります。知り合いがいない方は、同じ役職の人との交流のためにもマネジメント研修に参加しましょう。
マネジメント研修を行うことは、管理職を目指す場合や能力向上には絶対に必要です。エンジニアとしての技術とマネジメント力を合わせもった優秀な人材になるために積極的に参加していきましょう。
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