海外案件のPMを任されたなら!押さえるべき3つのポイント

日本の企業のグローバル化が次々に進んでいく現代において、海外企業との案件を任されるプロジェクトマネージャーも増えています。しかし、海外案件と国内の案件との違いを理解して業務に当たらなければ大きな失敗となってしまうことでしょう。今回は海外の案件を任されたプロジェクトマネージャーが気を付けるべきポイントを紹介していきます。

海外案件と国内案件の違いについても理解することが大切ですので、一緒に解説します。

 

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プロジェクトマネージャーとは

まずはプロジェクトマネージャーがとはどういった役職なのかを確認しましょう。

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの運営・品質・納期などに責任を持ち、プロジェクトを円滑に進めていく役割を果たす管理者のことを指します。

主な業務内容として、プロジェクトメンバーの選定・顧客との交渉・案件の受注・要件定義・品質管理・納期管理・進捗管理・コスト管理が挙げられます。

プロジェクトマネージャーになるためには、そのプロジェクトに関わる知識や技術を有している必要があります。システム開発の場合は、システムエンジニアとしての技術や知識を持っていて初めてプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを円滑に進めることが出来ます。多くの場合は、システムエンジニアとして一定の経験を積んだ人材がプロジェクトマネージャーとなります。

【オフショア開発とは】

グローバル化やクラウドビジネスの増加・拡大によって、IT技術者の需要が高まったことで、日本のIT技術者の人材不足が起こり、解決策としてオフショア開発が進められています。オフショア開発とは、情報システムの開発やソフトウェア、Webシステム開発業務の一部もしくは全部を海外の開発会社や子会社で行うことでコスト削減を見込めるため、導入されている手法です。

オフショア開発により、コスト面だけでなく、人材不足の解決、優秀なエンジニアを低コストで確保できるといったメリットが挙げられます。
オフショア開発を積極的に行い、中国やインド、ベトナム、インドネシアなどに企業が進出していったことで現地での案件(海外の案件)を受注していく機会も増えていきました。
これにより取引先の新たなルートが確保され始めました。

海外案件とは、国内案件との違い

海外プロジェクト

従来の日本国内における案件と海外の案件の違いとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。そもそも海外案件とは何なのかも一緒に見ていきましょう。

【海外案件とは】

「海外案件」とは、その名前の通り海外(日本以外の国)から受注する案件のことを指します。これまでの企業の受ける案件は国内のものが大半を占めていましたが、グローバル化とITの発展により、海外企業との結びつきが強くなっていきました。現在のITエンジニアの多くが海外と関わる仕事を経験しています。日本企業の子会社がアジアを中心に設立され、そこに移動して活動しているエンジニアも多く、現在は加えてテレワークにより国内から海外案件に参加することもあります。

【海外案件と国内案件の違いは】

海外案件と国内案件の違いの一つに言葉の壁があります。海外では日本語が通じることはほぼないと思っていいでしょう。世界で最も使用される言語である英語でのやり取りがメインとなるため、英語力の向上と理解力が必要になります。

また、国によってプロジェクトの進め方や業務のやり方が違います。国ごとに対応した手法が求められるでしょう。そのためには現地理解が必要になり、様々な人との交流や経験が蓄積されることでプロジェクトを円滑に進めていくことが出来るようになります。

続いて、海外案件を任されたプロジェクトマネージャーは、どのようなことに気を付けていけばいいのかを3つのポイントで紹介します。

海外案件で気をつけるべきポイント

海外案件

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①言語理解

海外案件を受ける際、設計書や指示書、その他の書類からメール連絡など全て統一言語で行います。基本的には「英語」を使用して、チームメンバーや依頼主、上司とやり折を行うため英語を扱えることは大きな武器となります。

よく英語は習得していなくても、翻訳アプリ等を使用すれば問題ないという記述を拝見しますが、それは間違いです。なぜならプロジェクトマネージャーとして海外案件を任されたのであれば、早急な判断や正確な伝達が必ず必要になります。英語が分からず、日本語から英語に翻訳を行ってから、間違いのないのを確認して…。といった作業を行っていたら一つの連絡事項でさえ時間がかかってしまいます。円滑なプロジェクト進行において、この時間のロスは極力減らさなければなりません。

また、翻訳アプリは完璧に翻訳できるとは言い切れません。どうしても意味の違いや翻訳のミスが出てきてしまいます。ビジネスにおいて情報が正しく伝わらないということもあってはいけないことです。システム開発においては、専門用語などもしばしば使われるため、正しい言語理解は重要なポイントとなるでしょう。
プロジェクトマネージャーとして海外案件を任された場合、言語理解は必須となるでしょう。

②異文化理解

多くの人がぶつかる壁が異文化理解です。日本では当たり前だと思っていたことが、海外では当たり前ではないことが多く存在します。これは、ビジネスだけでなく私生活においてもあります。この文化の違いを理解せずにプロジェクトを進めようとすると必ず問題となってしまうでしょう。文化の違いにはどのようなものがあるのか紹介します。

【対立の姿勢】

人との関わり合いの中で、意見が対立してしまうことがあります。

意見を直接的にいう国もあれば、直接言うことは避けるべきだという国もあります。

日本では、相手との関係や状況によって、直接的に言うか間接的に言うかを使い分けるというやや複雑な傾向にあるため、海外の国の人は日本人と意見が割れた際に困惑することがあるそうです。しかしプロジェクトを管理していく立場であることから、はっきりと言わなければならない場面は多々あります。反面、人間関係の良し悪しもプロジェクト進捗に関わることから慎重にならざるを得ないという面もあります。

この使い分けは日本人ならではのやり方ですが、長所ともなりえるでしょう。

【時間に対する価値観】

時間に対しての感覚も国によって変わっていきます。先進国や発展途上国、アジアやヨーロッパ、アメリカといった地域や国の発展具合でも時間に対しての考え方は違っていきます。

アメリカやヨーロッパにおいて時間はとても貴重なもので、1分1秒でも無駄にしてはいけないという考えの下、効率的に活用しようと考えますが、インドや中東では、時間は十分にあるという概念の下、焦らずにじっくりと動こうとします。

こういった考え方の違いから、プロジェクトの進行の差や納期の遅れに繋がることになるため、認識しておくことが必要です。

ちょっとした物事の考え方の違いで、文化とは大きく変わっていきます。
しかし逆に考えれば、文化の違いはちょっとしたものに過ぎないのです。どの部分がどのように違うのかを正しく理解できれば文化の違いという壁は取り除いていくことが可能です。

③グローバルマネジメント

プロジェクトマネジメント

海外の案件を進めていく上で、これまで国内で行ってきたマネジメントではプロジェクトは上手に進行しません。海外の案件に対応したグローバルマネジメントの習得、活用が必要になります。
マネジメントの仕方は、海外案件をどのように受注していくのかで変わっていきます。

【プロジェクト拠点が国内、メンバーも全員日本にいる】

プロジェクトの拠点が国内の場合でプロジェクトメンバーが全員日本にいるというパターンでは、プロジェクト管理は比較的行いやすいです。メンバー間でのコミニケションは日本語で行うことが出来るので、情報を正確に伝えることが出来ます。

気を付けることは、依頼主は海外のお客様であること。つまりプロジェクトの報告や交渉などは英語で行うことになるので、上記で挙げた注意点はしっかりと踏まえておかなければなりません。

【プロジェクトの拠点が国内、メンバーの一部が海外にいる】

続いて、プロジェクトの拠点は日本国内であるものの、海外の企業やエンジニアを雇っている場合(オフショア開発)、プロジェクト進捗管理がとても重要になります。

各エンジニアのタスクを把握し、進捗の遅れや品質の問題点はすぐに解決していくことで、プロジェクト全体の円滑な進行に繋がります。ここでは、外国人エンジニアの文化理解と言語理解が必要になります。

【プロジェクト拠点が海外、メンバーは一国にいる】

続いてプロジェクト拠点が海外(子会社)で行う場合、基本的には現地での言語を用いて、現地の文化に合わせたプロジェクト進行を行っていきます。

一つの国の中で完結するのであれば、国内案件とそれほど変わらないプロジェクトマネジメント方法でも問題ないでしょう。違うのは、言語と文化のみです。

【プロジェクト拠点が海外、メンバーは複数国で構成されている】

プロジェクトの拠点が海外にあり、プロジェクトメンバーが複数の国で構成されている場合、プロジェクトマネージャーの役割と責任は非常に重要なものになります。

プロジェクト全体と個々の進捗状況を把握し、管理することは当然のことながら、成果物の品質を下げることが合ってはいけないため、補佐となるマネージャーを各国に配置しましょう。これにより、プロジェクトマネージャーの管理というタスクがまとまり、分かりやすくなります。

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まとめ

以上、海外案件を任されたプロジェクトマネージャーが注意することについてまとめました。海外案件は、これまで行っていた手法とは異なるやり方を模索していかなければならないことを肝に銘じておきましょう。

また、様々な役職、人種、エンジニアとのコミュニケーションを上手に行うことで大半の問題を解決できるということも覚えておきましょう。

グローバル社会でプロジェクトマネージャーとしての役割を最大限に活かすためにも日々、努力を怠らないようにしましょう。


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