カンボジアオフショア開発をまとめてみた!単価・魅力・課題などを紹介

グローバル化の進む日本において、オフショア開発の拠点として選ばれる国はアジア諸国が多く、タイやベトナムなどに拠点を置く企業が多い中、近年では、カンボジアに注目が集まってきています。

カンボジア

今回は、オフショア開発においてカンボジアが選ばれる理由やカンボジアオフショア開発の魅力について紹介していきます。カンボジアオフショア開発検討の参考にしてください。

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【アジアのオフショア開発】

1980年代以降に日本企業はコスト削減のためにオフショア開発を始めました。始めは、中国の市場に参入し、事業の拡大や業務効率化に力を入れました。その後、他の国々もオフショア開発先は広がっていきました。オフショア開発先として特にアジア地域の国々が多い傾向にあるのは、なぜでしょう。

その理由は、以下の3つです。
・距離が近い:日本と比較的距離の近いアジア諸国では、時差が少ないため業務進捗上で必要な連絡や相談がしやすいです。また、就業時間もほとんど同じなので、コミュニケーションを取りやすく、急な開発トラブルや仕様変更にもすぐに対応することが出来るでしょう。

・コスト削減:オフショア開発の特徴の一つであり、メリットでもあるのがコスト面。
国によって異なりますが、日本よりも賃金の水準の低い国を開発拠点にすることで、人件費を抑えることが可能になります。一つ注意点として、コストを抑えることばかりに意識が行き過ぎると技術が伴わない開発者のためにもトラブルが増えてしまう可能性があるので気を付けましょう。

・エンジニアの技術力:アジアの国のエンジニアは世界的に見ても技術力が高いため、世界中で活躍することが出来る技術者を獲得することが出来ます。日本国内では、少子高齢化のために技術力の高い技術者を確保することが難しいので、高い能力を持ったエンジニアを獲得できるのは大きな魅力の一つになります。

カンボジアオフショア開発の現状

2019年以降、オフショア開発先として多く参入していたタイやミャンマー、ベトナムなどは人気があり、今後の経済発展に伴い人件費が挙がっていくことが予想されます。
カンボジアはまだ開拓が進んではおらず、今後のオフショア開発先として注目を集めている国の一つになります。

カンボジア

カンボジアは、1993年まで内戦が長きにわたり続いていたために発展が遅れていましたが、現在は安定し、経済成長も上昇傾向にあります。IT関連の学校も増えていることからエンジニアも増え、質も高くなっていくと考えられています。将来性がある開発先として注目の国です。

【カンボジアの特徴】

カンボジアは信心深い仏教徒が多い国で、温和で謙虚な国民性といわれています。日本の政府・企業・NPOからインフラ整備や人権問題で支援を受けた歴史があり、カンボジア内での日本の人気は高く親日的です。人の顔色をうかがい、根はまじめな人が多いため日本人との相性はいいのですが、企業で働いた経験が少ない人もいるのでビジネス面では至らないと感じる部分もあるかもしれません。

 平均単価、人材供給量、人気の開発言語や案件

カンボジアのエンジニアを獲得する際に気になるのが人件費です。
カンボジアにおけるエンジニアの月額賃金は4万円前後ととても安いです。人月単価を指標とした場合に人気が高いベトナムのおよそ2/3程度といわれており、東南アジアのオフショア開発相場よりも安い傾向にあります。しかし、人件費の安さだけを基準にオフショア先を選定するのは得策ではありません。カンボジアの技術力は発展途上にあり、場合によっては教育コストがかさむ可能性があることも心得ておきましょう。

日本のカンボジア向け直接投資

カンボジアは、仏教が広く普及されていて、温和で謙虚な国民性といわれています。

また、日本の政府や企業・NPOがインフラ整備や人権問題についての支援を行った歴史もありカンボジアの中での日本の人気は高く親日家が多いです。開発先として参入するには、現地の人の協力は不可欠ですが、この点においては安心できると言えます。

カンボジアの人口は、1672万人で国を挙げてITエンジニアの育成に力を注いでいて、現在は3000人程度ですが、徐々に人数は増えてきています。人の顔色を伺い、根が真面目な性格の多い日本人との相性はいいですが、企業での実働経験が浅い人材が多いために育成が必要になる場合がることを念頭に入れておきましょう。

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【カンボジアオフショア開発事例】

1.ソフトウェア開発:オフショア開発でソフトウェアを短期間で開発したいために、現地法人の設立ではなく、既存のベンダーと契約。契約したベンダーは、エンジニアの研修を日本に受けさせに行くほど教育に力を入れていたため、日本国内での開発と遜色ない品質を低コストで実現しました。

2.アプリケーション開発:自社でのアプリ開発を行いたいが、人手が足りなかったため、カンボジアのエンジニアを10人程度採用。時間をかけ、育成を行いプロジェクトに参加しました。文化面の違いに苦労はするものの、モチベーションを上手に維持し最後までやり遂げることが出来ました。

3.Webサイト制作:Webサイト制作をカンボジア人エンジニアに依頼しました。基本的に連絡は、ビデオ通話でしたが、技術力も高く連絡もまめにとってくれたため、大きな問題なく無事納品完了しました。言語理解のレベルの違いから、コミュニケーションに時間を少し取られましたが、その分お互いをよく知り、異文化理解にも繋がりました。

カンボジアオフショア開発の魅力を3つ紹介

カンボジアでのオフショア開発
今後、カンボジアオフショア開発はより人気が挙がっていくことが予想されていますが、どのような魅力があるのか確認していきましょう。3つ解説していきます。

1.人件費
上記でも紹介しましたが、カンボジアの人件費は、アジアの国々で比べても圧倒的に安く、世界のエンジニア人件費の相場の約半分のコストで、エンジニアを雇うことが出来るため、コスト面において最高のパフォーマンスを実現するでしょう。
とにかく安く人件費を抑えたいという企業にとっては大きな魅力となります。

2.技術力
アジア特に東南アジアは、先進国が積極的にオフショア開発を進めているため、特に教育に力を入れています。カンボジアには、ICT関連の学校が30校以上設立され、高い知識と技術を身に着けています。そのため、即戦力となるエンジニアを獲得することが出来るというメリットがあります。

3.文化面
文化においても、日本でもなじみのある仏教を取り入れており、正格も穏やか、親日家も多く日本人ともなじみやすい傾向にあります。日本との距離も離れておらず、時差は2時間程度のため、電話やメールなどの連絡もスムーズに行えることが期待できます。
就業時間もほぼ同じため、夜中やプライベートの時間を削られるといった心配もありません。コミュニケーションを比較的取りやすいという魅力があります。

カンボジアオフショア開発の課題

まだまだ、オフショア開発は始まったばかりといってもいいカンボジアですが、どのような課題があるのかを見ていきましょう。

【インフラ整備】

モバイル端末の普及率は高いカンボジアですが、通信インフラも十分に整っているといえる状況ではありません。電力の供給も常に安定しているわけではないので、開発途中で思わぬアクシデントが発生したり、スムーズなやり取りができない事態が発生したりする可能性はついて回ります。

【教育コスト】

内戦が終了し、それほど時間は立っておらず、やっとすこしずつ整備されてきたため、オフショア開発のノウハウを身に着けたエンジニアは少ないです。そのため、オフショア開発の際に教育コストがかかる場合があるという懸念もあります。

オフショア開発における注意

カンボジアオフショア開発を成功させるには、次のことに注意しましょう。

【指示出し】

日本国内の開発でも見られますが、開発に関して、指示は出来るだけ細かく出すようにしましょう。言語の違いや普段日本人同士での指示を行っている慣れから、抽象的な指示が出やすいので、注文は細かく正確に伝えるようにしましょう。

【現地派遣】

カンボジアは日本との時差2時間と、比較的近い距離に位置していますが、やはり業務進行の上で、現地に信頼のおける日本人社員(責任者)がいるのといないのとでは、情報伝達の正確さと速度が違います。マネジメントスキルや異文化理解、言語能力をしっかりと身に着けさせた社員を現地に派遣しましょう。

【モチベーション】

正格が温和なことから、カンボジアの人はどちらかというとネガティブです。あまりにも厳しくしたりきつく当たってしまうとモチベーションの低下に繋がります。場合によっては、辞めてしまうこともあるでしょう。コミュニケーションを取りながら、相手のモチベーションを下げないように気を付けましょう。エンジニアとしての能力は高いために任せきりにするのもよくはありません。出来る限り寄り添い、一日に一回は顔を合わせるようにしましょう。(直接ではなく、Zoomなどのビデオ通話も可)

【言語理解】

カンボジアでは、英語が通じるので、コミュニケーションは取りやすいでしょう。しかし、当然ですが、文化の違いから言葉の意味や重みが違うことがあります。たくさん交流を持ち、相手を理解することも大切です。

 

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まとめ

以上、カンボジアにおけるオフショア開発について紹介しました。

技術力やインフラは少し未熟なカンボジアですが、全体的に成長傾向にあります。カンボジアの人々はまじめで勉強熱心なので、しっかりとした育成計画も込みでオフショア開発を考えると、長期的に良い関係を築くことができるでしょう。東南アジア諸国の中で比較的人件費相場が安く、今後オフショア先として人気が上がっていくと予想されています。数年先には、カンボジアオフショア開発は、当たり前のように行われる時代が来ると予想されます。ぜひ、早期参入も視野に入れて検討してみてください。


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