管理職研修では何を学ぶ?管理職研修の目的と内容を紹介

組織が大きくなるほど重要な役割を持つ管理職ですが、管理職と聞くとどのような印象をお持ちでしょうか。
多くの意見として、管理職は下からの意見と上からの命令に挟まれて大変な印象を抱くことが多く、管理職のポジションに就くことを敬遠しがちです。
しかし、会社を運営していく上で管理職はなくてはならない役職であり、管理職を経験すると仕事の見え方が変わるためぜひとも目指してほしい役職です。
今回は、管理職としての能力を身に着けるための研修内容について紹介します。

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管理職になると何が変わる?

何を学ぶのか
今までは、上司や先輩の指示に従って業務をこなし、成果を挙げれば褒められることもあったでしょう。しかし、管理職になると今度は社員に指示を出し、評価をしなければなりません。また、責任を問われる立場であることを肝に銘じて業務にあたる必要があります。
とはいっても管理職になったからといって、いきなり変わるわけではなく、少しずつ自覚が芽生え、管理職として必要なスキルを身に着けます。
管理職になったから、何もかも抱えようとしなくて大丈夫です。困ったことは、チームで解決していくことで、仲間の信頼を獲得できます。
管理職として最初に行うことは、管理職になったことを自覚し、意識をすることです。
管理職に必要なスキルは、管理職研修を受けるといいでしょう。

①管理職に求められるスキル

管理職として組織を管理するためには、多くの能力を必要とします。
特にチームの育成・指導能力は重要になります。部下一人一人がモチベーションを損なわずに意欲的に働くことが出来る環境(職場)整備をしましょう。
また、明確な目標設定と各部課ごとにサブ目標を設定し、導いていきます。部下からの報告には、しっかりとフィードバックを行い、部下のどこを伸ばすのかを意識して育成していきましょう。
管理職は、全体を見渡して、部下をサポートしていくことで、部下が自分で考えて行動できるようにしていくことが目標となります。もちろん成果を上げることも重要ですが、今だけを見ず、会社の将来のことまで見据えた業務を行うことが優秀な管理職には求められるのです。

②現代の組織の在り方

現在新型コロナウイルス感染症の影響により、働き方に大きな変化が起こりました。
これまでは、会社に社員が集まり、業務を行うことが大半でしたが、人が集まることの難しい環境下において、場所を選ばずに業務を行うテレワークが推進され、そのための環境整備が積極的に行われました。これまでは、仕事ぶりを直接確認し、顔を見て指導・評価を行えましたが、テレワークの導入された今、Zoomなどのオンライン会議システムを利用した指導に切り替わったので、より部下一人一人の能力の把握が難しくなったのです。
また、経営陣の思想をいかに正確に現場の従業員に伝えることが出来るのかも管理職の手腕にかかっています。

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管理職研修の目的

管理職で学ぶこと管理職は、経営陣と現場で働く部下との間に立ち、企業の目指すべき道である経営方針を明確にします。また、業績を上げるための様々な改革による環境の悪化を防ぎ、整備します。
管理職研修には、管理職としての役割を理解する新任(初級)管理職研修と目的達成のために様々な手法を実行し、実現する上級(中級)管理職研修があり、それぞれで目的が異なります。

①新任管理職研修

新たに管理職に就任した向けの研修で、チームに属している従業員の能力向上と業績をあげることが役割であるという意識改革を行うことがこの研修の主な目的になります。
管理職としての基礎的な知識、コミュニケーション手法、従業員育成方法、人事評価などを勉強して管理職としての意識向上を目指します。

②上級管理職研修

上級管理職は、一般に部長職以上を指します。これまでの管理職とはことなり、目標達成のための戦略を考え、実行することと危機回避のために行うリスクマネジメントが主な役割になります。新任時よりも経営層に近づき、責任も重くのしかかりますが、その分やりがいのある役職です。
経営戦略・部門経営のコツやリスクマネジメント、組織改革の重要性といった内容を勉強します。

③管理職研修の注意点

管理職研修を行う際に気を付けるべきことは目標を明確にすることです。
管理職は組織の成果を上げるために決められた目標に向かって業務を進行していくこと(管理していくこと)が求められるので、研修においても管理職として必要な能力を獲得できるよう目標設定をするようにします。
目標の例として、スキル・業績の向上を目指す役割からチームをまとめ上げるマネージャーとしての自覚の獲得、経営理念や経営者の思想や目標を理解し、目標を定めチームを動かすことが出来る、部下それぞれの能力や性格を加味し、適切な指導・育成を行う等を目標と定めるといいでしょう。

実際に、管理職研修で学ぶ内容について詳しく確認していきましょう。

管理職研修で学ぶ内容

①管理職研修

管理職として必要な能力の一つ、目標に沿って成果を上げさせるためのスキルであるマネジメント。マネジメントには「組織」「業務」「人」の3つのマネジメントスキルがあり、それぞれの違いと手法について理解・習得を目指します。また、管理職として想定されるリスク管理をし、企業にとって損失となりうることの回避を行うリスクマネジメントについても学んでいきます。

研修で必ず学ぶのが、マネジメントは1人で行うものではないということです。
すべての役割を一人で抱えてしまうと膨大な業務量となってしまい、プロジェクトはうまく機能しません。チームや上司を巻き込み、上手に率いていくことで目標達成を目指していくことが大切です。そのためにも「信頼関係の構築」を行いましょう。
マネジメントを行う上で、人間関係を構築できていないとチームは機能しません。
前提として、チームや社内全体で信頼関係の構築を考慮しておきましょう。

②チームビルディング研修

チームビルディングとは、互いを尊重・信頼することで組織内のチームワーク向上に取り組むことを指します。個人のスキルアップはもちろん重要ですが、個人で出来ることには限界があります。企業が成長していくには、チームとしての力が重要になります。
個人の能力を活かしながら、チームが機能することで目的を達成していきます。

チームビルディング研修は、チームワークの高め方、コミュニケーションの上手な撮り方など人間関係を築いていく方法について学ぶことを目的としています。
研修は、キャンプやバーベキュー、アスレチック施設の利用、宝探しゲームなどのイベントを行い、数日間仲間と一緒に活動することで、協力して問題解決に挑みます。
活動を通してチームワークやリーダーシップの取り方を自主的に学ぶことを想定しています。

③上級管理職研修

上級管理職は、一般的に部長職以上の会社経営の中核を担う役職です。「経営の代行者」や「部門の経営者」として、組織全体を率いていく能力やスキルが必要になります。
経営者は、自分の代わりに経営を推進していく人事を求めており、会社の目指すビジョンや国内市場を把握し、時代に合わせた経営方針を推進していくことを求めます。
上級管理職が行うのは、会社の経営資源である「従業員」「資金」「モノ」「情報」を上手に活用して、戦略立案・業務改善・人材育成の計画等を行うため、高いレベルでのマネジメントスキルを必要とします。

当研修では、管理職としての広い視野を持つことで自社を取り巻く環境の把握といった分析力を鍛え、ビジョンを実現すための経営戦略・マーケティング戦略の見直し・立案といった内容で研修を行います。
これにより、管理職として高次元の能力獲得を目指します。

管理職研修でよくある疑問

勉強する管理職研修で質問を募集するとよく上げられる質問内容があります。
どのようなものがあるか紹介します。

【管理職研修を行いたいが、現場に反対されそう】

管理職研修のために、人手の足りない現場を離れてしまうことで、部下の反感を買ってしまうのではないかという心配が多いそうです。
研修を受けることで、結果的に現場の業務効率化や成果に繋がることになると説明し、納得してもらいましょう。

【危機感伝達の為、絶対的なマネジメント基準をフィードバックしてほしい】

一般的なマネジメントの相対化や絶対的なマネジメント基準を請求する手段も危機感を伝えるためには、一定の効果はあります。
しかし、前提条件として、マネジメントを行う環境は異なることが多く、実際のマネジメントを把握することは困難なため、マネジメントの必要性を伝え、変わりたいという気持ちを芽生えさせることに尽力することが重要です。

【具体的なマネジメントスキルと360度サーベイ(多面評価)のどちらを優先するべきか】

マネジメントにおいて、すぐに実践することが可能なスキルの強化を優先したいのですが、チームの関係が希薄な状態で表層的なスキルで対処しようとしても上手く機能しません。
360度サーベイ(多面評価)によって現状の把握を行い、課題を発見することが最も優先度が高く、大切です。

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まとめ

以上、管理職研修で学ぶことが出来る管理職として必要な能力の紹介をしました。

管理職はチーム、組織を管理、導いていく業務です。いきなり責任のある立場になったからといって、一人ですべてを抱えようとせずにチームの一員として全員での目標達成を目指しましょう。現在の働き方にも順応し、様々な角度からチームの現状と課題を確認して管理職研修で身に着けた能力を活かすことで目まぐるしく変化する社会情勢にも対応していける力を身に付けます。
管理職研修は、行っている団体や講習内容が様々あるので、どのような能力を向上したいのかを明確にし、対象となる研修に参加しましょう。

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