大久保 維人 氏 | 株式会社INDIGITAL
筑波大学在学中から、フリーランスとして国内外のWebシステム開発を経験。幅広い分野におけるプロダクト開発、特に0->1フェーズでのヒアリングや要件定義を含めた新規開発案件を行う。プログラミングのメンター実績は100人超。シンガポールのハッカソン「Junction x Singapore Hackthon 2019」のセキュリティトラックでの受賞歴、サウジアラビアの世界最大のハッカソン「Haji Hackathon」へ参加しギネス記録保持者に。現在は、CTOとしてオンラインクロスボーダーをベースとした世界、人とつながりチームとなること。を目標に、インド人エンジニアと日本企業の橋渡しをするべくマネジメントから開発までを行っている。
アナログな部分に、グローバルに働くためのヒントが隠れている?
皆さま、こんにちは。INDIGITAL CTO 大久保と申します。
INDIGITALは、「変わることにワクワクできる社会を」というヴィジョンを掲げ、インド企業やインド人エンジニアとの協業を通して、日本企業がデジタル化、グローバル化を推進できるようになるために伴走支援する企業です。
今回は、インド人エンジニアのマネジメント奮闘記、第3回目の記事です。
私は実を言うと、コロナの状況もあってインド人のエンジニアメンバーとは直接会ったことがありません。そんなメンバーたちとフルリモートで繋がって働くというある意味最先端にデジタルな働き方をしている僕たちですが、
第3回目では、デジタルよりもアナログな部分に、グローバルに働くためのヒントが隠れているのではないかなと思えるきっかけがあったので、掘り下げていきたいなと思います。
Happy Shivaratri ってなんだ??
先日3月1日に、インドではマハー・シヴァラートリという、ヒンドゥー教の神様シヴァのお祭りがありました。具体的な中身は調べていただくとして、年12回開かれているシヴァラートリのなかで最も神聖な日取りに行われるものがマハー・シヴァラートリで、具体的には、その日の夜、ヒンドゥー教を信じる彼らは断食や瞑想、その他色々な儀式を行うそうです。私は、このことを全く知らず、その日のミーティングの中で教えてもらいました。
今回の例のように、インドの従業員のみんなは、宗教上のお祭りや家族との儀式的なアナログなものをすごく大事にする文化的側面を持っています。
日本人である私は、もちろん、こういった宗教的行事などで知らないことが多くありますし、詳細が理解できないものがあります。
そして、マネジメントの観点から、こういったタイミングでは、往々にして普段通りに仕事が進まないのです。
文化的側面に興味を持つ
仮に、彼らの文化的側面に興味を持たずに、単に仕事上でのコミュニケーションのみを行っていたのだとしたら、なぜタスクの進捗が遅れているのかを直接聞いてしまいますよね。
その場合、彼らとしては、「宗教的に大事な行事を行っていたのに、仕事の進捗が悪いと指摘された。」となってしまいます。これでは、きっと従業員さんは気持ちよく働けないですし、それによって退職などのリスクが上がってしまうでしょう。
「異文化を理解する」というと、とても難しいような気がしてしまいますが、まずは彼らが何を考えてどんなことを生き方の土台にしているのかを聞いて、話してみるだけで良いのだと思います。
いわば、彼らの文化的側面に興味を持つだけで良いのだと思います。
今回の例で、私は自分の知らないことを学ぶことができましたし、これによって日本の祝日についても文化を伝えて、休むことができる健全な土台ができたような気がします。笑
今回のまとめ
インドメンバーとの仕事では、タスクマネジメントの観点ではドライに淡々と指摘が必要ですが、その他の観点では、ウェットに1人の人間同士として接すると、行動の理由が見えてくることが多くあります。最近は、このドライとウェットのバランスを取るのが難しいと思っています。特に、リモートワークだとアナログな部分が見えてこないので難しいですね。学びの毎日です。
今回はアナログな部分に、グローバルに働くためのヒントが隠れている。という点に着目して考えてみました。
それでは、次回からの「インド人エンジニアのマネジメント奮闘記」もお楽しみに!
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