トラブルがチャンス!【株式会社INDIGITAL 大久保 維人 氏】

大久保 維人 氏 | 株式会社INDIGITAL

筑波大学在学中から、フリーランスとして国内外のWebシステム開発を経験。幅広い分野におけるプロダクト開発、特に0->1フェーズでのヒアリングや要件定義を含めた新規開発案件を行う。プログラミングのメンター実績は100人超。シンガポールのハッカソン「Junction x Singapore Hackthon 2019」のセキュリティトラックでの受賞歴、サウジアラビアの世界最大のハッカソン「Haji Hackathon」へ参加しギネス記録保持者に。現在は、CTOとしてオンラインクロスボーダーをベースとした世界、人とつながりチームとなること。を目標に、インド人エンジニアと日本企業の橋渡しをするべくマネジメントから開発までを行っている。

皆さま、こんにちは。INDIGITAL CTO 大久保と申します。
INDIGITALは、「変わることにワクワクできる社会を」というヴィジョンを掲げ、インド企業やインド人エンジニアとの協業を通して、日本企業がデジタル化、グローバル化を推進できるようになるために伴走支援する企業です。
今回は、インド人エンジニアのマネジメント奮闘記、第6回目の記事です。

エンジニアリングに関わるみなさんならばご存じの通り、システム開発をしていると、大小様々なトラブルが発生することがあります。
第6回目では、実際に発生したトラブルに対してどう対応していったのかを実体験に基づいて書いていきたいと思います。

日印チームでトラブルが発生したら何をするべき?

みなさんはシステム開発しているチームにトラブルが発生したら、まず何を考えますか?
問題が発生した原因?それとも問題を起こした人がどう動いていたか?でしょうか。

私は、エンジニアさん全員と毎日コミュニケーションを取る立場だったため、常に「人とシステムの状況」を整理して伝えることに注力しました。その際、良いことはもちろん、悪いことも包み隠さずにオープンに伝えて、みんなで問題や状況について一緒に考えるようにしました。
大前提として、インド人エンジニアさんは曖昧な状況に対する耐性が低く、争い事を嫌います。
その前提を生かすためにも、問題が起こった背景も含めて持ちうる情報を整理して伝えると彼らの力を最大限に発揮してもらうことができます。しかも争い事が嫌いなので建設的な会話に繋がりやすいのです。

第二回の記事も関連していますのでご参照ください。
会社の文化の創り方とは。経営者が自分自身でデザインしていくために必要なこととは【株式会社INDIGITAL 大久保 維人 氏】
>良くも悪くも、インドのエンジニアさんには実施すること(How)とその実施背景(Why)をセットで明確にして話さないと伝わらないという大前提があります。

トラブルを経験して

トラブルが発生していると全員に伝えたところ、彼らの誰もが、今プロジェクト全体はどういう状況なのか、自分にできることはないのかと聞いてきました。
そして、「トラブルが起きたのは個人の問題ではなく、チームにある。だからチームで考えて解決をするのだ」というイメージを共有できていました。
これはマネジメントをする立場の私にとって、とても救いです。トラブルが起きた時に対応を間違えると、プロジェクトに関わるメンバーの関係性が悪くなることもあるからです。
インドのエンジニアさんとの開発では、想像していたよりも建設的な議論によってトラブルに対する対応を行っていくことができました。

まとめ

この経験から知ることができたのは、インドのメンバーとシステム開発するときは情報をオープンに共有することで、彼らの特性を活かしながらトラブルに対応することができるということでした。

今回は、グローバルチームでのトラブル対応に着目して考えてみました。
それでは、次回の「インド人エンジニアのマネジメント奮闘記」もお楽しみに!


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